みなさん、こんにちは。
突然ですが、アメリカの広大な農場の納屋をイメージしてみてください。
赤い切妻屋根に、茶色い木造の大きな建物、屋根と同じ赤色の両開きの扉。
中に入ると、大量の牧草や農機具。思い浮かびましたか?
ということで、今日のテーマは今思い浮かべてもらった納屋の扉「バーンドア」です。
Barn(バーン)=納屋・倉庫という意味で、その名の通り納屋の扉=バーンドアとなります。
バーンドアは、近年本場アメリカでも人気が高く、リノベーションなどでもよく取り入れられている扉でます。
バーンドアは、ドアが吊り下げレールによってガラガラと開くタイプの扉で、
ドアの素材やレールの金具や取っ手を変えることで、どんなインテリアにも馴染むので人気が高まっています。
例えば、ミッドセンチュリー家具を揃えたようなリビングだと扉の素材を無垢の
フラットなバーンドアにして黒い取っ手とシンプルなトロッコレールで仕上げます。
バーンドアを開けると、とイームズチェアが並ぶダイニングテーブル。
飾り棚や絵などを飾らなくても、バーンドア自体がインテリアになるので、
それだけでスタイリッシュに決まります。
その他にも、インダストリアルな部屋の場合は、
素材そのままを活かした木製のドアに黒いトロッコレールで決めると、
無骨さがさらに際立ってドアだけでその世界観を演出することができます。
扉の色をウォールナットの濃ゆめの茶色にするとカントリー調にもなりますし、
カラフルな扉にしてステンレスのトロッコレールにしても50年代のダイナー風の雰囲気が演出できます。
このようにバーンドアは、変幻自在のおしゃれな扉なのです。
しかしバーンドアには1点注意するべき点があります。
それは、吊り下げ式のドアのため、壁の間に若干の隙間が空きます。
つまり、良く言えば通気性が良い。悪く言えば密閉性に欠ける。という点です。
通気性が良いので、クローゼットやシューズクローゼットなどの収納の扉にはバーンドアはもってこいです。
ただの納屋の扉がここまで浸透して展開されるとは…おそるべし「バーンドア」。
やはりアメリカの住宅建築って、納屋の扉ひとつ取っても実用的でかっこいいんですよね。
バーンドアのようにアメリカの良きものを取り入れて、建築に活かす技術や知識がメイカーズにはあります。
アメリカのインテリアを購入しなくても、適材適所にバーンドアを取り入れることで
ドアが主役のアメリカンハウスをメイカーズなら建てることができます。